『Last Day』
すなわち、『最期の日』。

これは、ある特殊な病とみなされている。
一種の『不治の病』とも言えるだろう。

発熱、咳、嘔吐、等。
これと言った症状は出ないものの、この病にかかった者は植物状態になるという。

そして、植物状態から一日後、その人間の身体が消えるのだ。
なんとも怪しげな信じがたい話なのだが、現実で起こっている以上、目を背けることはできない。

ただこうしている間にも、一人また一人と、人間が消えているのかと考えると、恐ろしいものだ。

僕は、作家だ。
名前は“内城 義人”
本は幾つか出版しているが、売れているのか…。
全くもって、意味が分からない。
僕の本の善し悪しの善しが理解されないなんて。

ん?
おっと、話がずれているな。

植物状態の彼らは何を見ているのか。
何を想っているのだろうか。

『死人に口なし』
植物状態の人間から聞き出すことは、不可能だ。

だが、消滅の原因も、いずれ解明されるときが来ると、僕は信じている。
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